箏の演奏会@浅草公会堂 右手の回復

6月10日、お箏の演奏会を聴きに浅草公会堂に。

藝大邦楽科 定期演奏会「森の会」

広島では、6月の頭にとうかさんという浴衣で行くお祭りがあって、浴衣を着始めます。

今どきのアップヘアを動画で勉強したものの、即効でお団子が崩れてしまい着物風にキッチリ分けたら、銀座のママみたくなってしまった。

そんないいもんじゃないか。笑

浴衣で銀座線に乗ると、出勤気分、じゃなくて駅メロが日本の曲でお江戸気分♪

ちなみに、銀座駅は「銀座カンカン娘」

日本橋駅・三越前駅「お江戸日本橋」

神田駅「お祭りマンボ」

上野駅「花」滝廉太郎

浅草駅「さくら」森山直太朗

駅メロ流れるたびに浴衣で踊り出しそうでした。

帰りに撮った雷門

浅草って、どのお店も美味しそう〜♪♪

甘味処の食べ歩きしたい❣

人力車のお兄さんと写真撮りたかったな〜

 

私は音に”美しさ“感じることがあります。

バイオリンやエレキギターの高音とか、それが悲しい曲であっても。

私がなぜ、その音を美しいと感じるかはわからない。

でも、音楽というのは、悲しみすら美しさに変えてしまうものだなと。

 

箏は音そのものが美しい。

私が育った広島県福山市は箏の産地で、宮城道雄さんの「春の海」は、福山にある鞆の浦というところの海です。

「崖の上のポニョ」のロケ地。

私が箏の音に惹かれるのは、日本人であることの上に郷愁かも。

演奏会は箏をはじめ尺八、三弦、唄を堪能できて、男性の奏者も1/3くらいいました。

箏の美しいグリス、時には狂乱の如く激しく、時にはハープのように柔らかく。

日本音階での強くて短い、きらびやかな音。

 

演奏者に、ジストニアだったAさんがいらっしゃいます。

在学中に右手の拇指と人差指に症状が出、ご自分でリハビリされ、ほぼ症状がなくなられるまで回復されています。

 

ジストニアのお話を、3月にオンラインで聞きました(作業療法の先生の催し)。

お琴を見るだけで、すくむこともあったそうで、演奏中の脱力や、感触を味わいながらゆっくり動かすことを重視されたそうです。

自分に優しい練習のやり方をされたと思います。

 

彼女のブログ「3/12(土) 箏アンサンブル十色、コンサートが無事終了しました」から。

 

箏を普通に弾けることは、本当に特別なことです。

当たり前は当たり前じゃない。

弾けること、聴けること、見えること、会えること、その一つ一つに感謝して、今日までお箏を続けてこれたことに、改めて、感謝しきれないほどのありがたみを感じました。

私らしく。

これからもお箏を奏で、自分も周りの人も大切にしていきたいと思います。

 

演奏者が指を動かせなくなることは、あまりにも辛い。

だからこそ、弾けることが嬉しく、当たり前な日常に歓びを感じられます。

これから先も、ご活躍されることを心よりお祈りしております。

 

今度、お箏を聴きに行くときは、きちんとアップヘアにするぞ!


『演奏不安・ジストニアよ、さようなら 音楽家のための神経学』

 

《ミュージシャンボディトレーナー新堂浩子》

ステージに上がる音楽家のためのフィジカルセラピスト

音楽家の不調を根本的に神経系から改善して、心技体トータルで向上していけるよう支援しています。

19年医療に従事したのち音楽家専門パーソナルトレーナーに。

バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。

趣味は、大人から始めたクラッシックバレエ

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