滑舌よく発声しやすくなる「あめんぼの歌」
こんにちは。
ステージに上がる音楽家のためのパーソナルトレーナー新堂浩子です。
発声しやすいためには、息の量だけでなく息の出口のところで響かせることが必要です。
話し声でも、唇の開閉や舌の動きが悪いと明瞭な発音にならず「滑舌が悪く」、人に聞こえにくくなります。
演劇で発声練習によく用いられる、「あめんぼの歌」北原白秋の五十音の紹介です。
発声しやすくなるには
発声しやすくなるには
調音;唇や歯、舌など動きによる調音をよくする
共鳴;頬の筋肉や口の開閉で、口の中の共鳴腔をいい形にすること
声帯から上の部分での共鳴や調音がしっかりできないと、無理に息を出してのどを痛めてしまいます。
単に口を大きく開けるだけでなく頬の筋肉や舌をしっかり動かせると、声の放射性がよくなります。
発声練習、滑舌トレーニングで、舌や表情筋はしっかり動きやすくなります。
北原白秋の五十音
Wikisourceより(著作権期限、満了)
- あめんぼあかいなあいうえお (水馬赤いなあいうえお)
- うきもにこえびもおよいでる (浮藻に小蝦も泳いでる)
- かきのきくりのきかきくけこ (柿の木栗の木かきくけこ)
- きつつきこつこつかれけやき (啄木鳥こつこつ枯れ欅)
- ささげにすをかけさしすせそ (大角豆に酢をかけさしすせそ)
- そのうおあさせでさしました (その魚浅瀬で刺しました)
- たちましょらっぱでたちつてと (立ちましょ喇叭でたちつてと)
- とてとてたったととびたった (トテトテタッタと飛び立った)
- なめくじのろのろなにぬねの (蛞蝓のろのろなにぬねの)
- なんどにぬめってなにねばる (納戸にぬめってなにねばる)
- はとぽっぽほろほろはひふへほ (鳩ポッポほろほろはひふへほ)
- ひなたのおへやにゃふえをふく (日向のお部屋にゃ笛を吹く)
- まいまいねじまきまみむめも (蝸牛ネジ巻まみむめも)
- うめのみおちてもみもしまい (梅の実落ちても見もしまい)
- やきぐりゆでぐりやいゆえよ (焼栗ゆで栗やいゆえよ)
- やまだにひのつくよいのいえ (山田に灯のつくよいの家)
- らいちょうはさむかろらりるれろ (雷鳥寒かろらりるれろ)
- れんげがさいたらるりのとり (蓮花が咲いたら瑠璃の鳥)
- わいわいわっしょいわゐうゑを (わいわいわっしょいわゐうゑを)
- うえきやいどがえおまつりだ (植木屋井戸換へお祭りだ)
声が大きくなる
滑舌と言っても舌だけの問題ではなく、顔全体の筋肉を使って、しっかり発語できます。
表情筋や舌をしっかり動かせて、喉から上の共鳴腔を大きく、拡声しやすくなります。
筋肉なので動かさないと衰えてしまうので、日々繰り返す必要があります。
言いにくい音は、一音一音ゆっくり繰り返して練習します。
録音してハッキリ聞こえないところはないか、確認してみてください。
あくまで私個人の体験談ですが、以前やっていた普通の五十音より効果ありました。
最初、顔が痛くなりました。久しぶりにトランペットのマウスピース吹いたみたいに。
歌のレッスンに行くと、一曲目ですでにのどが痛い。
声はしゃがれてないのですが、歌っていて喉がヒリヒリと痛い。そんな状況でした。
北原白秋の五十音で、喉が痛くなく歌えるようになりました。
『演奏不安・ジストニアよ、さようなら 音楽家のための神経学』
《ミュージシャンボディトレーナー新堂浩子》 バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。 趣味は、大人から始めたクラッシックバレエ♪ 詳しくは ≫プロフィール |