歌や管楽器のあがり対策【口や舌の動きにくさ解消、顎関節症にも】
こんにちは。
ステージに上がる音楽家のためのパーソナルトレーナー、新堂浩子です。
本番前に緊張すると、歌や吹奏楽の方は、口がかたくなったりタンギングしにくくなったり、のどが乾いたりしますよね。
あがりに自分でできるリラックス方法を紹介します。
顎関節症にもいいです。
緊張で顔がかたくなる
本番前、緊張すると、顔の筋肉、口の周りの筋肉が、かたくなってしまいますよね。
舌も全体が筋肉なので、力が入ってしまいます。
滑舌やタンギングが上手くいかなくなってしまいます。
緊張すると、顔の筋肉に、気づかないうちに力が入っています。
交感神経が亢進していると、筋肉に力が入ります。
かつ、唾液や胃の動きなどの消化するための働きは抑えられます。
だから、のどや口が乾いたり、食べ物を受け付けにくくなるんですね。
歌手や管楽器奏者の顎関節症
顎関節症という、口が開きにくくなったり、顎の関節で音がしたりする病気があります。
これは、顔の筋肉が緊張してるせいで、耳の前にある顎の関節に余計な力が加わり続けて、顎を開けにくくなってしまった状態です。
「ためしてガッテン」で、PC作業している時、頬の筋肉がに力が入っていて、上下の歯が噛み合っているという動画があります。
歯が当たっている時間が食事よりも長く、顎の関節にずっと力を加えてしまいます。
顎関節症は、10代20代に多く、勉強や仕事のときに無意識に歯を噛み合わせていて、顎の関節に影響します。
交感神経が亢進していて、顔の筋肉に力が入っていることに気づきません。
歌の方で力んで口を動かしたり、管楽器でアンブシュアやタンギングをがんばると、顔に力が入って顎の関節を痛めてしまいます。
顔の筋肉に力が入っていない時、上下の歯は噛み合ってなく隙間があります。
人がリラックスしている時、上下の歯は数ミリ離れていて、安静位空隙と言います。
リラックスしていると、頬の筋肉に力が入りません。
舌の筋肉もゆるんでいます。
あがっているときだけでなく、PC作業などでも交感神経優位になって、顔や舌の筋肉に力が入ってしまいます。
あがり解消、口や舌をリラックスさせる方法
そんなとき、耳からほぐしましょう。
柔らかい耳たぶを優しく触ります。
つまんだり回したりしないで、優しく触って耳たぶの柔らかさを感じます。
耳たぶを左右交互に触ることで、リラックスできます。
顔の筋肉がゆるんで、リラックスして、上下の歯が離れています。
舌が、ふんわり口の中でふくらみます。
前回の記事のように、自律神経のうちの迷走神経は、首から上の筋肉や呼吸に深く関わり、おだやかさと恐怖を司ります。
交感神経優位になってしまったとき、自分が柔らかいところを優しく触ること、優しい感触を感じること、
そして、左右交互刺激は、PTSDなどで不安や恐怖を感じたときに安心を得られる方法です。
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《ミュージシャンボディトレーナー新堂浩子》 バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。 趣味は、大人から始めたクラッシックバレエ♪ 詳しくは ≫プロフィール |