歌のための発声のしくみ
声が出るしくみ
簡単な解剖
■喉頭、声帯
首でのど仏の高さの気管の入り口の部位を喉頭と言い、中に声帯があります。
のど仏を手で触ってあ~と声を出すと、振動するのがわかります。
息を肺から気管〜喉頭〜口へと出します。
左右2枚の声帯が、1秒間に100回振動〜ソプラノ400回位バンバンぶつかって振動します。
声帯は直接は動かせません。呼吸や楽器を吹いているときは開いています。
■咽頭
口を開けて見える、のどちんこの奥を咽頭と言います。鼻の穴〜鼻腔〜咽頭。
喉頭、咽頭、鼻腔は空気腔(下図のピンク色の部分)で、湿潤した粘膜で共鳴します。
発声のメカニズム
息をコントロールして声帯周囲の筋肉と声帯が振動して、ビリビリしたブザーのような音になります。
喉頭でのこの音を口や舌を使って声にします。
口や舌を使って形を作り歯や唇で空気を止めたり流したりして、音を作ります(調音)。
咽頭、鼻腔、口の中で響かせます(共鳴)。
歌で声を出しやすくなる
体から息を出しやすくする
発声するときには呼気をコントロールします。
呼吸しやすくなるために、首や胸、お腹、背中のかたさをなくします。ストレッチでほぐします。
手や口周りなど力まない。
口で声の出をよくする
口、頬、舌の動きで、口の中の共鳴腔をいい形にすることで声が大きくなります。
舌や頬の筋肉の動きをよくする発声練習、滑舌トレーニングをすることで響きやすくなります。
喉の乾きや、鼻汁、アレルギーなどによる分泌物が多いと粘膜が共鳴しにくいです。
喉を痛める
声の大きさ;呼気圧×呼気流
息を大きく出しても、気管の太さや声帯の隙間は変わらないので、喉が枯れます。
『演奏不安・ジストニアよ、さようなら 音楽家のための神経学』
《ミュージシャンボディトレーナー新堂浩子》 バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。 趣味は、大人から始めたクラッシックバレエ♪ 詳しくは ≫プロフィール |