イメージトレーニングで演奏の練習の効果をあげる
こんにちは。
ステージに上がる音楽家のためのパーソナルトレーナー、進藤浩子です。
スポーツでのイメージトレーニングは、理想的ないい動き方を頭の中で繰り返すことで、実際の動きを改善します。
演奏も体の動きで音を出すので、イメージトレーニングは有効です。
実際に楽器を弾きませんが、真面目にやれば意外なほど効果があります。
指揮者の方もイメトレされるそうです。
音楽でのイメージトレーニングについてと、いくつかのやり方をご紹介します。
見出し
イメージトレーニングがいい訳
イメージトレーニングの利点
・音やミスを気にすることなく、動きや頭の中の音に専念できる
・いつでも楽器なしでできて、練習効率アップ
・暗譜や暗譜の確認
・身体的な労力をかけない
脳の中での動き
演奏する人ならわかると思うのですが、譜面を見ると指など演奏する所がムズムズします。
脳の運動野など、手を動かす部分が働くせいです。
演奏する人の場合、演奏を聴いたり見ることでも、同じように自分の頭のパーツを動かす部分が活性化されます。
イメージトレーニングでは、動かない、または音を出さないで、脳内の演奏する筋肉の神経回路を働かせます。
頭で理想の音をイメージしたり、頭で自分が弾いているイメージをしっかり持つことで効果が上がります。
イメージトレーニングいろいろ
イメトレのやり方は、状況によって色々あります。
私が指導するときには、奏法を変える時や楽器を弾けないときに向いているやり方を伝えますが、ここではわかりやすい分類で書きます。
人を見ながらイメージ
演奏している人を見ながら、自分が演奏しているつもり、イメージをもって見ます。
例えば、演奏しているプレイヤーを見てるとき、自分が手腕を動かして弾いている感覚を持ちます。
人間や猿は、動いている相手を見ると、自分の脳の中でその動きの部位が活動します。
ミラーニューロンと言って、この作用があるから人の真似ができます。
だから、いい演奏をいい動きでしている人を見ることをお勧めします。
譜面を見ながらイメージ
譜面を読みながら、手は動かさないで脳内で手を動かすイメージをします。
もちろん、いい音でイメージすることも大事です。
音をイメージ
音楽を聴きながら、音に合わせて自分が弾いているつもり、感覚をもちます。
バンドやオケで他のパートが弾いているときに、ただ待っているじゃなく、頭の中で自分のパートを演奏します。
別なパターンとして、理想の演奏を頭で鳴らします。音楽を聴かずに。
いい音の演奏を思い浮かべれることが大事です。
音を声に出す
楽器の音を声に出して歌います。
擬音語やボイパで、タララとかジャンジャンとか。
上手く歌う必要はありませんが、リズムや音程などはある程度は正確に再現します。
声に出すことで自然なフレーズやリズムを身に付けます。
うまく弾けない時、歌ってみるとリズムや譜が理解できることがあります。
音のイメージを育てることもできます。
マイケル・ジャクソンが、バンドメンバーに譜面ではなく、声で楽器の音を録音して伝えている動画がありました。
その音程の正確なこと!(恐)
狭義のイメトレからははずれますが、楽器を鳴らさない点から含めました。
エアで動く練習
楽器を鳴らさずに、パーツを動かして練習します。
音楽の練習は、音を出すための動きの記憶や改善です。
でも音を出すと、動きが確認できません。
動きが上手くできるようにエア、シャドーで練習します。
楽器で音を出す前などに、エアで指の運びを確認します。
上手くいかないときも、鍵盤や押板は押さずに、動きを確認します。
(パスカル・ドゥヴァイヨン先生の『ピアノと仲良くなれるテクニック講座』にもありました)
ドラムの村上秀一さんが、歌いながら手を動かす方法は一日80時間やれと言ってました。
イメージトレーニングのコツ
しっかりイメージすることが大事で、意識を集中させたマインドフルネスな状態が望ましいです。
頭の中で理想の音をイメージすることや、いい演奏、動きをしている人を見たり、いい動き方をイメージをすることが大事です。
場合によっては、イメトレは実際に楽器を演奏する練習よりも効果的なことがあります。
できるところから、取り入れてみてくださいね。
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「思い通りに奏でやすい訳 〜音楽家が痛めない秘訣」
《ミュージシャンボディトレーナー進藤浩子》 音を出しやすい体づくりと、それぞれの方の本質を引き出して 音楽家としてステージをアップさせていくパーソナルトレーナーをしています。 長年医療に従事したのち、音楽家専門のパーソナルトレーナーに。 バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。 趣味は、英会話と大人から始めたクラッシックバレエ♪ 詳しくは ≫プロフィール |