音楽家の体と心「感覚」

こんにちは。

ステージに上がる音楽家のためのパーソナルトレーナー進藤浩子です。

 

感覚って、見たり聞いたりする五感覚や手、体の感覚で、普段意識しませんよね。

私たちは運動するときに、強さや大きさを目差して、感覚に目を向けることをしません。

感覚は、動きやメンタルをコントロールしたり、大事なことを教えてくれます。

動きをコントロール

車を運転したり楽器を弾いたりするとき、いちいち考えなくても手足が動きますよね。

感覚で動きをコントロールしています。

 

目で見たり音を聞きながら、皮膚感覚運動感覚でもって、手足を空間的タイミング的に調節します。

身に付けた動きのプログラムを元に、筋肉への命令感覚のフィードバックを受けながら、動いていきます。

動くメカニズム

運動感覚

体性感覚とも言って、筋肉や関節内にある受容器が感知して、感覚神経を通して脊椎や脳へ伝わります。

運動神経で筋肉に命令しつついろんな感覚を受けながらコントロールするので、パーツをちょうどよく動かせます。

皮膚感覚

指や手、唇は他の肌よりも感覚を感じやすい、わずかな差がわかります。

ちょっと当たってわかる感覚が触覚です。

着ている服が肌に馴染んでしまうように、皮膚の感覚は鈍く、当たりっぱなしだと感じません。

 

「ペンフィールドの地図、ホムンクルス」と言う、皮膚感覚、深部感覚を、脳に照らし合わせたのがあります。

手の感覚に対しては脳皮質の大きい面積が割り当てられているのに対して、背中はずっと小さい面積しかない。(Wikipediaより)

 

感覚に目を向ける

速いと感じられない

ゆっくり片方の腕を天井に向けて上げていくと、胸や肩甲骨あたりが動いたり、だんだん脇が伸びたり肋骨が動いていくのを、感じることができます。

これをはやく手を上げる動作をしても、感じることはできません。

 

普通の運動だと、感覚に目を向けません。

ただ動かしても、どこが動いているかわかりませんが、体に注意を向けながらゆっくり動くとわかります。

動いているところや伸ばされているところを自分で観察します。

 

感覚の差が動きに

元々の力が大きいと、力と感覚の変化がわかりにくいです。

ウェーバー・フェヒナーの法則と言いますが、元の力が小さい程わずかな差がわかります。

例えば、重いバッグに缶コーヒーを入れても重くなった感じがしませんが、手の平に載せたノートの上に缶コーヒーを置くと重くなるのがよくわかります。

 

元の運指や道具を持つ手の力が大きいと、細かいタッチの差がわからないので、微妙な音のコントロールをしづらいです。

感覚の差が動きに出ます。

 

歌や演奏で

聴覚

歌や演奏では、もちろん聴覚や視覚も使います。

奏法の動きは、耳が作ります。

 

動きを磨くとは、運動感覚の精度、つまり位置、タイミングの正確さをあげること。

動くスピード、動き具合、タッチや楽器の動きなどを、聴覚と結びつけます。

 

速く動かすことを目指してしまいがちですが、ゆっくり動かさないと感覚は読めません。

小さい力でコントロールできることで、一音の正確さ、微妙な音のコントロール、音量の幅などコントロールは広がります。

 

奏法を変える、ジストニア

奏法を変える時も、ただゆっくりでなく、手の動く感覚や触覚に目を向けながら動かします。

地道に続けることで、動き方は変わります。

 

ジストニアでの不随意な動きは、動くほど、症状の動きを固定させます。

若くよく練習される方は、感覚を変えます。

 

体に目を向ける

体に意識を集中 

マインドフルネスや禅の中に、「歩く瞑想」「食べる瞑想」というのがあります。

何気に歩いたり食べますが、とてもゆっくり動いて観察することで、どこが動いているかがよくわかります。

 

足裏が接地して指が曲がったり、臀筋や腿、ふくらはぎの筋が収縮弛緩したり、腕が連動したり、

舌、歯の動きや顔の筋肉、食べ物が砕けていって流れるのがわかります。

色々発見したり、”動き”がわかるようになります。

 

普段私たちは、考え事をしながら歩いたり、何か見たり聞いたりしながら食べます。

自分の体の中に意識を集中することは、精神的にも大きな効果があります。

 

体の声を聞く

リラックスする色、香り、味、音や、自分が集中、リラックスする動きなど。

これらは、頭で考えるよりも自分の体で選んでください。

体が落ち着く物を選びます。

 

気持ちの体感覚 

寂しい、悲しい、腹が立つ、不安などの感情は、顔にも出ますし体で感じられます。

胸がシクシクしたり、ギュッと痛んだり、ザワザワしたり。

頭で考えるよりも体は正直なので、体の感覚、心の声を聞いて無視せず、感情の存在を認めてください。

 

≫思考 ≫動き ≫感覚 ≫感情


感覚に目を向けてエクササイズします↓

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《ミュージシャンボディトレーナー進藤浩子》

ステージに上がる音楽家のためのパーソナルトレーナー

思うように動かせない、痛みや悩みを抱えている音楽家の方が、

動きを回復して能力を伸ばし続けるよう、支援いたします。

長年医療に従事したのち音楽家専門のフィジカルセラピストに。

バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。

趣味は、大人から始めたクラッシックバレエ、英会話、カラオケ

詳しくは プロフィール

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